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白洲正子「夕顔」

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白洲正子著「夕顔」

『田舎に住んで、まともな生活をしている人々を、私は尊敬こそすれ、田舎者とは思わない。都会の中で恥も外聞もなくふるまう人種を、イナカモンと呼ぶのである。』

白洲さん、格好良い。よくわかってらっしゃる。

今宮神社のやすらい祭りが出てきて懐かしく思う。行列の傘の中に入ると良いとか。亡くなった仲の良い友達が毎年家族でお祭りの話しをしてくれたのを思い出す。

『「樹医」をもって自任する山野忠彦氏は、戦後、生態系にのっとった植生を無視し、資源として有効な針葉樹を植えたために、昔は無かった花粉症に悩まされるようになったといわれている。』

これ尤も。

タマバハキ
うけら
シュウメイギク(中国 秋牡丹)
もみじあおい
とろろあおい
なんばんぎせる

白洲さん、お花にも詳しい方だったんですね。素敵です。

後書きを染色工芸作家の古澤万千子さんが書かれていて、白洲さんの紹介で色んな方と知り合った話の中に志村ふくみさんの名前が。
30代で染色の道に入られた彼女に興味を感じ、何十年か前に講演会でお話を伺った事があります。あの頃は野洲の草木染や織物の体験教室に足を運んでいたのも懐かしいです。