宮部みゆき著、上下巻「楽園」
宮部みゆき作品の中の、何故か未だ読んでいない唯一
「模倣犯」の続編・・・
それでも、読んでなくても充分に楽しめました。
サイコメトラーの話が出てきたり・・・ドキドキわくわくして上巻はアッと言う間に。
そして、下巻は展開が早く、読むのが止まらず・・・
読み終わった今、感想がうまく出てきません。
重いモノがずっしりと。
何かに囚われている心を呪われていると言う表現は京極夏彦の
京極堂シリーズを思い出したり。
家族に”ろくでなし”が居た時に、どうすれば良いのかと言う問い。
小説中の”ろくでなし”は犯罪者だったけど、犯罪者に関わらず、
家族にとって頭を悩ませる、そんな家族が存在した場合、それをどう考えるか・・・
力を尽くしても、どうにもならないこともある。
じゃあ、どうすれば良かったんですか?と言う問いに答えられなかったのは主人公滋子。
しばらく本の事を考えながら楽しめそうです。(楽しむと言うのとは、ちょっと違うかな)