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名もなき毒

宮部みゆきの最新刊、図書館の順番がようやく回ってきて読むことが出来ました。みゆきさん、やっぱりさすがでした! 誰もが毒を持っている。例えば自分よりも幸せな人を見ると妬む気持ちが起こったり。そんな時は、自分の幸せな部分だと思える点を挙げて、自分を納得させる。不幸せな人がいれば、私の方が恵まれていると優越感に浸り、自分のエネルギーに変える。そして、そんな自分の毒に気づいて、苦しむ。毒の無い人はいるのか。周りに影響されず、周りの人の幸せをひたすら望み、自分がこうなりたいと言う欲に振り回されることも無く。

自分だけが不幸せだと感じたり、重荷を背負っていると思うのは間違いだ。他人が自分よりも幸せに見えたとしても、知らないだけで誰もが何かを背負っている。

原田いずみと言うキャラは、かなりインパクトがありました。私の身近に似た人が居たから、読んでてキツかったです。

他に最近読んだのは、東山圭吾「赤い指」いつも犯罪を扱った作品。今回は長編では無かったのが、寂しかったけど、先が気になって一気に読みました。やっぱり、さすが・・・です!