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手紙

東野圭吾「手紙」を読みました。

ものすごく重くて考えさせられる小説でした。自分の身内が犯罪を犯したら・・・そのために、差別を受け続ける強盗殺人犯の弟である主人公、直喜。どう生きていけば良いかなんて、答えは無いんですよね。兄を捨てようと、縁を切ろうとした直喜。犯罪者の家族だと言ってこそこそせずに、堂々としていれば良いと真っ直ぐに生きようとしたら、いっぱい壁にぶつかって、勤務先の社長に堂々と生きるのが良いとは言われなかった事。そして、反対の立場になる時が訪れて、直喜が初めて被害者側の気持ちになることがようやく出来きた。直樹の好きな曲として、ジョン・レノンの「イマジン」が象徴的に登場。想像することは、他人を思いやる事、勘を働かす事、気付くこと。