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嫌われ松子の一生

映画は先に見ていたんですが、金曜から上巻を読み始めて、今日は上下巻読み終えました。

上手く映画化したなぁと本を読み終えてスゴク思いました。松子の癖として何回か出てくる変な顔をする仕草、ミュージカルにしたことや、映像の色やすべて。自転車を思い切りこぐ松子について書かれた行を読むと、映画の自転車のシーンが蘇りました。とても鮮やかに。中島哲也監督が原作を読んで、自分の中で咀嚼し、自分のレンズを通した世界を作り上げていて、その才能がスゴイと思いました。本を読んで出てくるのが映画の感想ってどうでしょう(笑)

小説は松子自身による当時の現在進行形の章と、甥の笙が生前の松子について調べている現在の章が交互に出てくる。

松子はホントにすごい。好きな人と一緒なら地獄でもついて行くと迷わず思えるコトとか、腹のくくり方が真似出来ないほどで格好いい。

文中に聖書の中の言葉が出てきた。     

『神は愛である』

笙のガールフレンドが教会の中で語った「神様は教会にいるのではなくて、自分の心の中にいる。」どんな人をも許せる愛、松子の中に神が居た。