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塗仏の宴(宴の支度と始末)

ついに読了。始末の後半は畳み掛けるような展開に読むのを止めることが出来ませんでした^^;

あんなにバラバラな事件が1つに収まっていくすごさ、過去の事件が絡んできていたり、かなり早い段階で事件の全容に気がついてる京極堂って何者!?記憶を弄られると言う恐怖。自分が自分だと思える根拠とは何か。今回の様々な事件はゲーム。そして京極堂が、自分が参加するコトは出来ないと言った理由は・・・眩暈坂を様々な人が登り京極堂に人が集まりだすと読んでる私もテンション上がりまくり。

話も面白いのですが、それ以外にも楽しめるコトが多いのが京極堂シリーズ。様々な妖怪のウンチクに、講義を聞かせてもらったようで妖怪に詳しくなった気がしたり。(勘違い)

それにそれにメモでもしたくなる台詞の数々。

「生物が居ることに理由があるのだとすれば、どんな環境になろうとも、どれかが生き残ればいいのだと云う点の配剤なのでしょうね」

「人が生きていくために木を伐らねばならぬなら、それは矢張り伐るべきなのですよ。それが自然の理なのです。ただ木を伐って自然が壊れたと騒ぐのは間違っている。大地が困るわけではない。天が啼く訳ではない。伐り過ぎて木がなくなって困るのは人なんです。自然のほうは痛くも痒くもないのです。」

紹介しきれないけど、面白いです。台詞は一部の引用なので、誤解があるかもしれないので作品全部を読まれることをお勧めします(笑)長いですけど・・・